【中国ドラマ】「陳情令」感想(前編)！まだ沼はあった。

こんにちは、夏みかんです。

今回は中国ブロマンスドラマ『陳情令』をご紹介します✨

中国ドラマは初心者なのですが、『鎮魂』を観て「ブロマンスいいなー✨」となった夏みかんですが、次に何気なく観た『陳情令』がまさに底なし沼でした…❗️

主役の2人がイケメンすぎるし、ブロマンスも妄想を掻き立てられてたまらんし、ブロマンスってことを抜いてもストーリーがめちゃくちゃおもしろい‼️

放送から5年経っているのですが、もちろん腐女子なので『陳情令』や『魔道祖師』(陳情令の原作小説。漫画、アニメにもなってます)のワードは知ってましたが、時代劇だし特に観ようとは思わなかったんですけど。今回どハマりして「5年間を無駄にした…」と大後悔💦

数年前にタイ沼にハマった時に、もう沼はないだろうと思っていたのに、まさかここに底なし沼があろうとは…❗️

ぜひ、全腐女子に布教したい…✨

作品
登場人物
あらすじ
オススメシーン
前半の感想
1. 関連

作品

『陳情令』(2019年/全50話)

全50話って多いな…と思うんですが、とにかくおもしろいのでどんどん観てしまいます❗️1話45分くらいです。

ジャンルはファンタジー時代劇。剣によるアクションもありますが、術なども使えたりします。ちょっとミステリー要素もあったり、もちろん原作がBLなのでブロマンス要素も💕

中国ドラマのアクションってワイヤーアクションなんですねー。逆に新鮮でした✨

登場人物

主役はシャオ・ジャン(肖戦) さんです✨

【魏無羨】(ウェイ・ウーシエン)

名：嬰（イン）
字：無羨（ウーシエン）
号：夷陵老祖

名前がいっぱいある…？と、最初は混乱しますが、『三国志』の登場人物のように「名前」と「字あざな」があるんですよね。【魏ウェイ・無羨ウーシエン】の場合は【魏無羨】か【魏ウェイ・嬰イン】、【魏の若君】と呼ばれるので最初は【魏】だけ覚えればOK。

【号】の夷陵いりょう老祖ろうそというのは別名(あだ名)のような感じです。

魏嬰の性格は明るくて社交的、好奇心旺盛。酒好き。規則は破るものと思っている。両親を幼くして亡くし、江家に拾われた恩がある。頭が切れる上に霊力も強い。

相手役はワン・イーボー(王一博)さんです。撮影当時はまだ20歳だったそうです✨ダンスもキレキレなアイドル出身イケメン💕

【藍忘機】(ラン・ワンジー)

名：湛（ジャン）
字：忘機（ワンジー）
号：含光君（がんこうくん）

はい、こちらも名前がたくさーん(笑)

【藍ラン・忘機ワンジー】【藍ラン・湛ジャン】、または【藍の二若君】(藍家の次男なので)と呼ばれるので最初は【藍】家の次男なのね、くらいに覚えておけばOK。

藍湛の性格は、真面目そのもの。3千もある藍家の家訓を守り、人と関わるのを避けてきた五大世家のひとつ、藍家のお坊ちゃま。含光君と呼ばれ、敬われている。

たくさんある呼び名ですが、「名前」と「字」も、呼ぶ人の立場や場面によって変わってくるのでとても興味深いんです。

この2人は出会った当初からお互いを【魏ウェイ・嬰イン】【藍湛ラン・ジャン】と呼び合ってますが、これはどちらも『姓＋名』なので、家族やとても親しい間柄でないととても失礼な呼び方だそうです。【魏嬰】【藍湛】と呼ばれても許せる相手、ということです💕ちなみに【藍湛】と呼ぶのは作中では【魏嬰】だけですね。家族である叔父や兄でさえもなぜか【忘機ワンジー】と字で読んでます。【魏嬰】と呼ぶのは目上の人で数人いましたが、同年代で呼ぶのは【藍湛】だけ。

途中、ちょっと2人の気持ちが離れる展開があるのですが、いつもは【藍湛】と呼んでるのに「藍忘機、何様なんだ？」「魏無羨！」と急にお互いに「字」で呼び出すのがせつないんです…。

この辺の機微もおもしろいですよねー。

他のキャストもイケメンが多いので目の保養ですよ💕とりあえず最初はこの主役のお2人を覚えれば大丈夫ですし、毎話キャストが登場するたびに名前を字幕で入れてくれているので「これ誰だっけ？」というストレス皆無ですし、たぶんすぐに覚えられます。

【魏嬰】と【藍湛】は対照的なので見分けはすぐにできます。【魏嬰】は黒っぽい服装でよく笑い、表情もコロコロ変わるお調子者。【藍湛】は白か薄い水色の服で、無表情で言葉もほとんど発しない(笑)最初は【魏嬰】にも塩対応でしたが、その実力と人柄、そして生死を共にする戦いを乗り越えて、次第にお互いを『知己』と認め合うわけで…。作中で出てくる『知己』というのが、日本語の『知己』の「知り合い」みたいなイメージではなく、「生涯の友、親友」みたいなイメージのようです。

原作小説『魔道祖師』はBL小説です。白い服の【藍湛】が攻め、黒い服の【魏嬰】が受けとなります💕ドラマでは受けの魏嬰役のシャオ・ジャンさんのほうが背が高いのも個人的にツボでした✨

ドラマではあくまでブロマンスなのですが、後半に進むにつれ、【藍湛】がめちゃくちゃ【魏嬰】を守り始めるのでその変化も見どころです💕

あらすじ

五大世家（藍氏、江氏、聶氏、温氏、金氏）が世の秩序を治める中、快活で何ものにも縛られない自由奔放な魏無羨（ウェイ・ウーシエン）が無口で戒律を重んじ己にも厳しい藍忘機（ラン・ワンジー）に出会う。そんな対照的な二人は、偶然にも藍氏の禁地へ足を踏み入れ、藍氏が代々守ってきた秘密を知る。正義のため力を尽くすことを誓った二人は、共に事件を解決していくうちに、徐々に絆を強めていくが、魏無羨は罪を被せられ、断崖から身を投げそのまま消息を断ってしまうのだった。
その16年後、呪術によって再び蘇る魏無羨は藍忘機と再会した。二人は新たな事件の真相にたどりつくと、それが16年前の忌まわしい過去につながることに気づく…。

50話の構成はまず現代から始まり、16年前の過去編、そしてまた現代に戻ります。

しかし16年前も現代も、キャストの見た目はまったく同じです。老けたりもしてません。一瞬違和感を覚えますが、どうやら修行をしている仙師なので体の中に金丹という霊力の源を備えており、普通の人間より長生きなんだそうです(笑)見た目も変わらないってことですね❗️

50話と長いので、今回は過去編までのまとめです！33話の途中までになります。

過去編の後半は涙なくしては観られません…‼️

簡単に前半を要約すると…冒頭、崖から落ちそうになる魏嬰の手を掴む藍湛。そこへ「死ぬがいい、魏無羨！」と剣を降り下ろす江ジャン・澄チョン。そのまま崖から落ちていく魏嬰…。16年後、一度死んだ魏嬰は悪名高い「夷陵老祖」として、莫モー・玄羽シュエンユーに甦らされます。莫玄羽は自分の命と引き換えに自分の体に魏嬰を甦らせたので、魏嬰は戻ってきてからもしばらくは対外的には莫玄羽として扱われます。顔も魏嬰の顔ですが莫玄羽は生前マスクで顔を隠していたので問題なし。

そして、藍湛と再会。マスクをしててもすぐに魏嬰に気づく藍湛🩷

そこから16年前に戻り、冒頭の魏嬰が崖から落ちることになる真相までが描かれていきます。ここまでが33話の前半。

オススメシーン

前半は2人の出会いから、知己となり、魏嬰の悲劇までが描かれております。

正直、最初は魏嬰のほうが藍湛にちょっかいを出しているので魏嬰→藍湛かな、と思うのですが、実際は魏嬰は藍湛を友であり、良きライバルのような感じに思っていて、藍湛→魏嬰の構図なんですね。藍湛がとにかくしゃべらなすぎるのでだんだん目線などで気持ちがわかるようになっていきますよ(笑)

オススメシーンを上げていきますが、江ジャン家の姉弟愛とか、温ウェン氏の反乱とか、いろいろ書いていると長くなりますのでここでは藍湛と魏嬰の関係性のオススメシーンだけを載せます✨

【6話】

藍ラン家では飲酒が禁じられていますが、座学に集まった魏ウェイ・嬰インに勧められて酒を飲んでしまう藍ラン・湛ジャン。1杯で倒れてしまう藍湛でしたが…。その後、飲酒がバレて藍先生(藍湛の叔父)から背中を叩かれる罰を受ける2人。痛む傷を癒しに冷泉へ…。魏嬰が服を脱ごうとするとその場から去ろうとする藍湛が意識しすぎててかわいいです。めちゃくちゃ強いのに、お酒はめちゃくちゃ弱いのもかわいいですよね💕

【7話】

藍家の座学に集まった若い仙師たち。灯籠を空へ上げる仙師たちはそれぞれの願いを述べる。魏嬰の「一生悪をくじき、弱きを助けられますように」との誓いを聞き、魏嬰を見つめる藍湛。この誓いはその後、魏嬰がいろいろあって追い詰められる時に思い出されるものです。魏嬰はこの誓いを守って行動してるだけなのに、道を外したと見なされていくわけで…。

【9話】

温ウェン氏のフクロウを倒すために霧の中で戦う2人。視界が悪いので背中合わせで意識を集中します。背後を任せられるのはお互いに信頼している証ですよね。アクションシーンもとてもカッコいいのでオススメです✨

【12話】

温氏によって足を折られた藍湛を気遣う魏嬰。「おぶってやる」という魏嬰に、「くだらん」とそっけない態度で断りますが…。このシーンも、後半に回想するシーンなので重要です✨損得なしに誰かに手を差し伸べられるのが初めてだったんじゃないかなぁと思うと、「くだらん」と言いつつめちゃくちゃうれしかったんだろーなと思います😊またこの時に温氏によって鞭で撃たれる魏嬰を藍湛が体を張って助けます✨

【13話】

サブタイトルが「二人だけの夜」というわけで、距離がぐっと縮まる回ですし、実は魏嬰の運命が狂う予兆もあります…。玄武洞で玄武(亀)の怪物と戦う2人。おとりになってみんなを逃がすも、2人は逃げられず一夜を明かす。この直前に金ジン氏の綿綿という女の子を助けて火傷をした魏嬰。「一生忘れないだろ？」と言う魏嬰に「女子が一生忘れない意味を？気を持たせるでない」と不機嫌な藍湛に、鈍感な魏嬰は「藍湛、もしかして綿綿が好きなのか？」と無邪気に聞くのですが、その後の藍湛が魏嬰を見つめる目がね…。「そっちじゃない」と言ってるよね？もう恋だよね…🩷

【25話】

ある事情から剣を捨て、詭道きどうを修めた魏嬰は笛で傀儡を操るように。五大世家や各仙家から責められるも…。藍湛も何度も「邪宗は身も心も滅ぼす」と魏嬰を止めようとするが「藍湛、お前は俺の何だ？関わらないでくれ」と。藍湛も「私はお前の何だ」と問い返す。「かつては一生の知己だと思った」と答える魏嬰。「今もそうだ」魏嬰を止めたい、守りたい藍湛は…。

その後、兄に「雲深うんしん不知処ふちしょ(藍家)に連れて帰りたい人がいる」と告白する藍湛。「連れて帰ってどうする？」と聞かれ…「隠したい」と答える藍湛にもう萌えが止まりません💕他の仙家から責められることになる魏嬰。魏嬰自体は何もしてないし、変わってもいないのですが、その強大な力と隠の気は災いを招くと怖れられてしまうわけで…。「隠したい」という言葉に魏嬰への想いがすべて込められているわけです…✨

【26話】

己の信念に基づき、温氏の罪のない民を救う魏嬰。温氏は悪で、皆殺しにしようという金氏に賛同できない魏嬰もこのままでは裏切り者として敵視されてしまう。最後に止めに来た藍湛でしたが、「藍湛になら殺されても悔いはない」と言う魏嬰に剣を向けることはできず…。2人はそれぞれの道を選択することになるのでした…。普段無表情で言葉の少ない藍湛の涙には耐えられない悲しみが込められていました…。

【28話】

温氏の残党や縁のある温ウェン・情チン、温ウェン・寧ニンの姉弟と共に夷陵いりょうの山に移り住んだ魏嬰。夷陵の町で温氏の子供阿苑アーユエンを見失うと…藍湛の足にしがみついて泣く阿苑を見つける。周りの町民からは子供の父親だと思われている藍湛に笑いが止まらない魏嬰。「その子は…」と聞く藍湛に「俺が産んだ」とからかう。藍湛は阿苑におもちゃを買ってあげ、懐かれる姿はまさに子持ちの夫婦です💕

この後は魏嬰の運命がどんどん悪い方へ…。なんとか魏嬰を救おう、守ろうとする藍湛でしたがそこには何者かの思惑が…。

前半の感想

33話の途中で過去編が終わるわけですが、その辺りはつらくて涙なしでは観られません…❗️

ストーリーが壮大すぎるし、おもしろいし、せつないし…✨俳優さんもそれぞれ好演されてて、登場人物も多いのですがキャラクターがすっと入ってくるので見ていて混乱もなく。よくできたドラマだなーという印象✨

藍湛があんまり喋らないので、視線で心情を察するようになります(笑)結構嫉妬深くて激重愛の旦那なのがだんだんわかってきてヤバい🩷

中国ドラマではあるあるですが、このドラマも主役を含め、吹き替えの声優さんが使われています。中国人が中国語で演技して、中国語で声優さんが吹き替える、という日本ではなかなか馴染みのない習慣ですけど。シャオ・ジャンさんもワン・イーボーさんも他のドラマでは地声で演技されてたりするので方言などの問題ではなさそうです。小説原作ってことでキャラのイメージを優先したのでしょうか？とにかく吹き替えの声も合っていました✨

そして、ドラマのメイキングなどを観ると主演のお2人がとても仲が良さそうなのもほっこり…💕魏嬰役のシャオ・ジャンさんのほうがだいぶお兄さんなのですが、藍湛の役とはだいぶ違ってよく笑うワン・イーボーさんがちょっかいを出すのを受け止めてあげてるように見えました💕

作中ではほぼほぼ無表情、笑ってもうっすら微笑むくらいの藍湛も、撮影中は冗談を言ったりふざけたり、リラックスしている姿もいいですね💕