【中国ドラマ】命をかけたブロマンス!「鎮魂」視聴感想

中国ドラマ・映画

こんにちは、夏みかんです。

中国ドラマにも手を伸ばしてしまった今日この頃…。

『山河令』などでも有名な小説家Priestが原作の『鎮魂』を視聴しました。

原作小説はBLですが、中国の諸事情のためドラマはブロマンスにとどまっております。規制が厳しく、あからさまにBLとして撮ってしまうと放送禁止などになってしまうようです…。

しかし、ブロマンスだからこそ脳内で妄想するのも楽しみのひとつ(笑)言葉はないけど視線だけで萌えたりする🩷

ドラマは40話とかなり長編です💦でも1話が40分くらいなのでそこまでつらくもなく、主役のお2人のビジュアルにも助けられつつ最後まで完走✨半分過ぎたあたりからかなりおもしろくなってきますので、序盤は少し我慢ですね。ファンタジーなので設定を理解するのが結構大変なんです。

作品情報

『鎮魂』(2017年/全40話)

まず、世界観で押さえておきたいポイントは、この世界で人々が住んでいる惑星が「地球」ではなく「海星」であること。ほぼ「地球」なんですけどね。呼び方が違います。

つまり「海星人=人間」とうことになります。

「海星」には人間のほかに、獣の遺伝子を持つ「亜獣人族」、地界に暮らす特殊能力を持つ「地星人」がいます。大きく分けると、最終的に「人間vs地星人」という構図になると思ってください。亜獣人族は人間との共存を望んでいるので基本は人間側です。

さて、大事な主役のお2人をご紹介します🩷ここではドラマがブロマンスのため、ドラマ内ではわからない原作のBL的情報も付け足しておきますね。その方がドラマに入りやすいと思われるので。

沈巍(シェン・ウェイ)/黒袍使役…朱一龍(チュー・イーロン)

龍城ロンチョン大学 生物工学教授/地星人

【BL情報】攻め。1万年前の海星人と地星人の大戦に貢献。地界では黒袍使として尊敬され、地上では人間の大学教授として暮らしている。1万年前から雲瀾に惚れている…?

こちらは黒袍使としての姿。最初は雲瀾の前では同一人物であることを隠していましたが、バレてからは沈巍の姿のまま、戦ったり、力を使ったりします。

趙雲瀾(チャオ・ユンラン)役…白宇(バイ・ユー)

地上で騒ぎを起こす地星人を捕まえる、特別調査所の所長。人間なので特殊な能力はないが、「鎮魂令主」として地星人を捕える力を与えられている。

【BL情報】受け。沈巍を最初は気になりつつ、怪しむが…。原作では顔がいい男にも女にも目がない面食い(笑)沈巍の顔がいいので軽い気持ちで口説くことになりますが、なぜか懐かしさを感じて…。また、原作ではヘビースモーカーですが、ドラマでは写真のように飴を舐めていることが多いです。

あらすじ

地星人による不可解な事件が頻発する都市、龍城ロンチョン趙雲瀾チャオ・ユンランが所長をつとめる「特別調査所(特調所)」は日々事件を調査し、密かに地星人を捕まえている。

龍城大学での事件を調査する雲瀾は、教授の沈巍シェン・ウェイに協力を求めますが…。

基本は地星人による不可思議な事件を解決しながら4つの「聖器」を集め、反乱をくわだてる地星人に対抗して海星の平和を守っていくストーリーです。

沈巍は1万年前から雲瀾と縁があり、現在では雲瀾を全力で守ってくれます。

おすすめポイント

【ブロマンスという名の愛】

沈巍は1万年前から雲瀾を知っています。ドラマ版ではそのあたりはかなり後半にならないと語られないので、なぜこんなにも沈巍が雲瀾に執着するのかが謎なのですが…。

とにかく1万年前から雲瀾を愛している、という認識で観ると、最初から萌えられると思います🩷ドラマではブロマンスなので、攻めとか受けとかも語られませんが、美しい沈巍が攻め、ワイルドな雲瀾が受け、と知っているとさらにドキドキします🩷

雲瀾は特調所の所長なので、常に危険と隣り合わせ。しかし、沈巍は地界でも最上位の黒袍使様なのでめっちゃ強いですし、普段は冷静で公平な人物ですが、雲瀾にしては超過保護🩷少しでも危険が及ぶと飛んできて助けるか、雲瀾を傷つける者には容赦しません。怪我などしようものなら家に泊まって甲斐甲斐しくお世話してくれます✨

例えば…特調所の猫族の大慶が同じ猫族の女性に首を絞められているところに現れた雲瀾と沈巍。冷静に事態を見守る沈巍に対し、飼い猫であり部下である大慶を助けようとする雲瀾ですが、逆に今度は雲瀾が首を絞められてしまいます。さっきまで大慶が絞められてる時は手を出さなかった沈巍ですが、雲瀾に手を出されたとたん光の速さで「闇の力」で女をぶっ飛ばします(笑)雲瀾を傷つける者には、女だからって手加減などしない沈巍がわかりやすくて好き🩷

原作では、沈巍は地星人ではなく「鬼」。海星というのもドラマのオリジナル設定。1万年前に命を吹き込んでくれた「崑崙」に惚れ、その輪廻を見守った末に「崑崙」の生まれ変わりである雲瀾に出会って愛し合う…というストーリー。

つまり沈巍は1万年生きているんですね。

ドラマでは、沈巍は1万年前の大戦で割れた地面の穴に落ちて1万年後に覚醒しており、1万年前に惚れた崑崙とそっくりの雲瀾に出会うが、実は…。ということで、原作とはかなり違いますが、個人的にはドラマ版の設定のほうが好きかもしれません。(小説では中国神話なども関わってくるため難しいので、ドラマ版ではかなりわかりやすく変えられているわけです。)

正反対の2人ですが、めちゃくちゃお似合いです🩷

【ラスボスは沈巍の弟】

沈巍と、黒袍使は一応同一人物ですが、衣装が全然違いますからもともと二役くらいのイメージですが…。

後半から登場(復活)するラスボスは沈巍の実の弟の夜尊。黒袍使の白版という感じの夜尊は、悪役なのですが沈巍とも黒袍使とも違う美しさで魅了されます🩷もちろん沈巍役の朱一さんが夜尊も演じられてます。白い方が悪役なんですね。顔は一緒ですが、きちんと演じ分けもされているので混乱はなし。

さらに、夜尊に拘束されて傷つけられる沈巍がまた美しい…‼️いつもはきちっとしている沈巍が、髪が乱れ、メガネなし、しかも血だらけ…可哀想ではあるけど美しすぎてヤバいです🩷

そして、夜尊に殺されそうになる雲瀾をかばって…‼️

さらに、雲瀾は世界の平和、人々の平穏を守るため…。

もう個人の愛とか恋とかを超越した人間愛が繰り広げられるわけです…。

最終回は涙なしでは観られません…。

【特調所の仲間が個性的】

雲瀾を「ボス」と呼び、彼の命令に従う仲間たち。雲瀾のためなら危険でも立ち向かう仲間たちを見れば雲瀾のカリスマ性がよくわかりますね。

大慶ダーチン…見た目は少年ですが、1万年前から生きている猫族。黒猫にもなれます。雲瀾の飼い猫。原作ではほとんど猫の姿ですが、ドラマではほとんど人間の姿。かわいいので癒し✨

祝紅シュー・ホン…蛇族の女性。雲瀾に恋している。スタイル抜群の美女ですが、雲瀾にとっては妹的な存在…?

郭長城グォ・チャンチョン…人間。臆病な特調所の新人。正直で純粋な心を持つ。戦闘能力はゼロ。

楚恕之チュー・シュージー…傀儡使いの地星人。黒袍使に助けられた恩があり、忠誠を誓う。

他にもいるのですが、主な人だけ載せておきます。とにかく仲間との信頼関係もこのドラマの推したいポイントです。

ちなみに女性所員の祝紅は、雲瀾のことが好きなのですが、雲瀾と沈巍のただならぬ絆に、「私じゃ沈巍の代わりにはなれないのね」と苦しみます…。

また、新人の長城は頼りないので楚が面倒を見ています。最初は長城をバカにしてたし、めんどくさがってましたが、その純粋さにいつしか率先して守るように🩷「楚兄さん」と長城のほうもめちゃくちゃ慕ってて、途中で楚が弟のことで地上にいられなくなりそうになると「僕と楚兄さんと弟さんで地界で暮らしましょう」と楚を励まします✨人間が地界で暮らすのは厳しいので、その心に打たれる楚。

最終話ではいろいろ終わって平和になった世界でお見合いをさせられる長城でしたか、お見合いの席の近くにこっそり楚がいて、お見合い中に割って入ってきたりします‼️「帰るぞ」と長城の手を引いてお見合いの席から連れ出してしまう🩷

この2人も微笑ましかったです🩷

ブロマンス度

原作のほうはBLなのでキスやら何やらいたしてますが、ドラマではそれは皆無です。

しかし、沈巍の雲瀾への想いはひしひしと感じられます✨

「1万年待って、ようやく出会えた」

1万年越しの恋ですよ🩷尊すぎませんか?

雲瀾のほうは記憶はないので最初は沈巍を犯人ではないかと疑うのですが、沈巍の真摯な態度に次第に信頼を寄せていくわけです🩷

そして、ラストは命懸けの闘いに挑む2人。

手放しのハッピーエンドではないのですが…ラストも尊い✨自分よりも世界平和を優先する雲瀾と、雲瀾がいるこの世界を守りたい沈巍。壮大すぎるんですけど…⁉️

弟の夜尊に対する策も雲瀾には内緒で進めていた沈巍。弟がしでかしたことの責任も取りつつ…。

「雲瀾…何年たとうと、どこに行こうと、きっとまた会える」

雲瀾と沈巍の選択は間違っていないけど、めちゃくちゃせつないです…😭

それでも最後まで笑ってくれた2人の絆に涙が溢れます…。

オススメ度

40話と長く、序盤にストーリー設定などを頭に入れたりする必要があるため最初がつらいです💦

個人的には20話までを2ヶ月くらい、20話くらいからはお話にも慣れておもしろくなってきたので2週間かからないくらいで観ました。

主役2人の演技がすばらしく、それぞれのキャラクターの良さを引き出してました✨沈巍の真面目で冷静、雲瀾への眼差しが熱すぎるところも、雲瀾の不真面目そうだけど実は世界のことを誰よりも心配していて、情に厚いところも最高なんですよね🩷特に雲瀾はワイルドめなお髭なのに、おちゃめな性格でつかみどころがない。そんな雲瀾に自分の命さえ分けてしまう沈巍の愛が重すぎて好き🩷

中国ドラマ初心者ですが、楽しめました😊名前の読みが難しい点と、主要登場人物以外は後から声が吹き替えられてる点、それだけは違和感がありましたけど…。中国は広いので日本とは比べものにならないくらいの方言、言語があるため標準語に吹き替えてるんですって‼️中国ドラマあるあるみたいです💦

U-NEXTでは全話見放題です✨ぜひ、正反対のタイプのイケメンたちの壮大な愛の物語を観てみてくださいね🩷

日本語翻訳版の原作BL小説は2巻まで発売中です。

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