「東京-臨界点-」 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)ハル
カバーデザイン:円と球
あらすじ
虐待家庭で育った神宮寺結人が初めて執着したもの、欲しいと思ったのが、早乙女恭平だった。
高校入学の春、初めて知った清潔な香りの持ち主だ。
高校時代の恭平に近寄る隙はなかったが、彼の大学受験失敗を機に、神宮寺はセックスと引き換えに家庭教師を申し出た。
一方、体面ばかりを重んじるエリート家庭で気持ちを殺しながら生きてきた恭平にとって、神宮寺との時間は目を逸らし続けてきた自分を知る時間だった。
だけど、そんな関係も恭平が大学に合格するまでの話、そこから先は知らない他人に戻る…はずが!?
オススメ度
★★★★★
『東京-四季-』の中の神宮寺と恭平の続きです✨
元々の『4月の東京は…』も、表紙などはわりと軽いイメージですが2人の過去はそこそこ重いのですよね。
『東京-四季-』での神宮寺と恭平も結構ヘビーな関係で。
というわけで、今作もなかなか重ーい作品になっております。
でもおもしろかったし、ようやく2人の未来が見えてきて安心しました✨あー、よかった✨『東京-四季-』を読んだ時点では救いはあるのか…と思わずにいられませんでしたから。
ちなみに、お忘れかもしれませんが『4月の東京は…』の受けの蓮の兄が恭平です。
ストーリー(ネタばれ少々あり)
薬とセックスに溺れる母(姉と呼ばされていた)と、その彼氏との幼い神宮寺の暮らしは最悪だった。
暴力、育児放棄、貧困、飢餓。
結果、母はクスリの過剰摂取で死に、彼氏は神宮寺への傷害で逮捕。
それでも元々天才並のIQを持つ神宮寺はその頭脳で進学校に入学。
そして、たった1人…神宮寺が心から手に入れたいと思う恭平という存在に出会う。
しかし家が病院で、医学部を目指さざるをえない恭平にとって、天才の神宮寺は気に入らない存在。
そして、受験に失敗した恭平に、すんなり医学部に入った神宮寺はセックスを対価に勉強を教える約束をして…。
エロ度
★★★
意外とエロいハル先生❤️
紙書籍ではわりと修正薄めです✨でも今回はそこまでエロの分量は多くはありません。
この2人はラブラブというわけにはなかなかいかないので萌えはあまりないのですけど。
催淫剤と言われて飲まされたクスリのおかげで素直に神宮寺を求める恭平でした。(実はビタミン剤)
この巻を読んで神宮寺の気持ちを知ると、家庭教師を言い出した経緯や、恭平とのセックスもとてもせつなくなる…。
電子版では描き下ろし14Pの豪華な特典✨その後の2人も読めますよ〜❤️エロもありますのでオススメ✨
まとめ
冒頭から神宮寺の過酷な生い立ちなのでなかなか重いんですけど、それがないとその後のストーリーが活きてこないので。
結局、神宮寺の一途な純愛の物語でしたね✨
ラストはほぼほぼプロポーズ❤️しかも恭平のほうから❤️これからの2人が笑顔でいられるといいなぁと思います✨
このシリーズはまだ続くのでしょうか?とりあえず神宮寺×恭平は今回で完結だと思います。
特典情報
〈電子限定14P描き下ろし漫画〉
その後の2人。エロあり❤️しかも神宮寺は蓮の居所を突き止め…?
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