「ミドルエイジはやさしく愛したい」 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)町屋はとこ
カバーデザイン:円と球
あらすじ
職を失い傷心中の45歳・阿南駈は、心赴くままに訪れた旅先で、元添乗員の井田賢治と出会った。
第一印象は、気取っていない顔して自然と優しい言葉を口にできる、モテそうなイケオジ。
そんな井田は自分と同い年で、同じくゲイだった。
やさしく触れ合う夜を過ごして、連絡先を交換して、デートを重ねて──
相手を知れば知るほど愛おしさが募るばかり。
けれど、より深い関係を育むことは怖くもあって……
もどかしくてあまい、ミドルエイジの恋!
オススメ度
★★★
既刊『愚か者ワンゲルナイト』が個人的に大好きな町屋先生の久々の新刊、ということでめちゃくちゃ楽しみにしてました❤️
相変わらずの絵の上手さ…✨髪の毛やまつ毛などの描き方とか丁寧だし、表情も柔らかくていい✨
しかし、個人的に攻めがタイプじゃなかった…💦楽しみにしていた分、残念さも半端ない💦
ストーリー(ネタばれ少々あり)
経営していた飲食店が潰れ、金も仕事もなく登山をしていたゲイの駈。
山の中で出会ったイケオジの井田に、沼に落ちたところを助けてもらい…。
45歳、同い年の2人は意気投合。しかも泊まっている宿も偶然一緒。
酔った駈は井田をダメ元で誘ってみるも、なんと井田もゲイで、誘いに乗ってきて…✨
付き合うことになった2人ですが、年齢のせいもあり、なかなか踏み込まずに…。
エロ度
★★
エロシーンはあるのですが、大事なところはぼやっとしてるイメージ。修正の必要がない描き方です。
しかし裸体はめちゃくちゃ美しい❤️
まぁ、エロいかと聞かれるとエロいとは言えないかも…。しかし45歳でお互いに会った日に惚れるような新しい恋をするなんて奇跡的ですので、この恋がとても大切そうでグッときます…✨
表紙で黒髪の井田が攻めです。同い年ですが、渋めの井田に対して、若く見える駈。
まとめ
45歳同士のミドルエイジの恋っていう設定はいいのですが…。
これ、コロナ禍(作中ではパンデミックと表現されてます)のお話なんですね。まだマスクとかしてる。受けはコロナのせいで飲食店が潰れ、ツアーコンダクターだった攻めは失業。
個人的にちょっと引いたのが、【イケオジ】設定の攻めが、現在は失業しているとはいえ、それまではツアーコンダクターとして働いていたでしょうに、ボロアパートに住んでいること💦
周りの部屋のトイレとか、テレビの音とか、くしゃみまで、生活音がすべて丸聞こえなくらいの古いアパートなんですよ💦
別にタワマンに住んでなくてもいいけど、45歳だし、普通のレベルのマンションにしてほしかった💦
部屋が片付いていないから、とか自分が情けないから、とか結構ウジウジしてる攻めにイラついた上に、工事現場系のバイト中に足を骨折した攻めがキャスター付きの椅子で移動してるのもちょっとなかった…💦
最大の山場である、帰ってしまう受けを追いかけるシーンでも、一般道をキャスター付きの椅子でシャー❗️ってね💦
骨折してるからそうでもしないと追いかけられないのわかるけどさ…。やっぱりBLは多少のキラキラ感は欲しい派なんです。
そういうカッコ悪いところも含めて好きになってもらいたいっていう流れなんですけどね。カッコ悪さのベクトルがなんかズレてたかなーと。
しかし、45歳という年齢だからこそ、踏み込むのも踏み込まれるのも怖い…その辺の心情の表現はさすがに上手いと思いました✨優しいからこそ相手を傷つけたくないし、年齢もあって自分も傷つきたくない微妙な関係。
受けはかわいいし、45歳には見えないです❤️この年になってこんな温かい恋愛ができるってことに幸せを感じてる2人はとてもほっこりしただけに、攻めのキャラ設定が残念でなりません…。
個人的な意見なので、刺さる方にはめちゃくちゃ刺さる作品でしょう✨
あと町屋先生の『愚か者ワンゲルナイト』もオススメです‼️
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コミックシーモア「ミドルエイジはやさしく愛したい 町屋はとこ」
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