「ひとりで夜は越えられない」 (from RED comics)松基羊
あらすじ
1950年代、日本。 征四郎は、戦争のトラウマから夜ひとりで眠ることができず、 うだつのあがらない日々を送っている。 そんなある日出会ったのは、優しい駐在アメリカ兵・ジム。 ジムは、征四郎に一目惚れをしたのだという。 これは、この人生を変える絶好のチャンスなのかもしれないーー…。 打算から始まった関係だったが、 甘やかに抱きしめられ眠りにつく日々は、 次第に征四郎の心を溶かしていく。 しかし自分たちが共に生きていく未来を思い描けずーー…。
オススメ度
★★★★★
松基羊先生は派手さはないけど堅実だし、設定やストーリーも現実味があってグッときますねぇ。
キャラ設定もいい!
戦後の日本、バーテンダーの征四郎を口説いてきたのは純粋で誠実なジム❤️イケメンです!
ストーリー(ネタばれ少々あり)
戦後のお話なので時代背景は今とは違いますね。
同性愛に対しても今よりももっと障害が多いし、理解もしてもらえないという葛藤。
そんな時代に出会ったのはバーテンダーとして働く征と、進駐軍のジム。
女の子と遊ぶキャバレーなのに、バーテンダーの征に声をかけてきたアメリカ兵のジムは、とても優しくて純粋でカッコよくて…。「下心ありました」と素直に言っちゃうジムがかわいいし素敵❤️
ジムの気持ちを前向きに考えると答えた征は、自分の今の環境から逃げ出す手段として、ジムを利用することに…。
この時代じゃ、仕方ないですよね。敗戦国である日本より、進んだ文明のアメリカのほうが魅力があるように見えるわけで…。アメリカ人に取り入るのが一番手っ取り早いですもん。打算もなきゃ生き残れません!
でも、戦争のトラウマで夜眠れなくなっていた征の心に次第に入り込んでくるジム。いつしか征は…。
しかし、実家が名家である征は男同士で関係があり、しかも相手はアメリカ人であることを両親から叱責され…。
エロ度
★★★
3.5くらいかな?ほどよい分量ですね。
わりと序盤からまんべんなくそういうシーンはあるものの、そこまで具体的に描かれているわけでもないので、上品なエロでした。
エロさよりも、肌を触れ合わせていく過程での2人の感情のほうに重点があるのでそこまでエロさにはこだわらなくてもいいでしょう。
しかし船旅でやりまくってる2人もかわいすぎる❤️
まとめ
おもしろかったのですが…ラストの先が気になりすぎます!
え、終わり〜!?ってなります。ここからってとこでね…。
その後の征四郎の人生や、2人のラブラブな生活などもめちゃくちゃ見たいんですけど…。
やっぱり相手が外国人だと甘いですよね❤️
征四郎は戦争で、負傷した友を目の前で亡くしたのですが、その時の経験で自分を責め、夜眠れなくなっていました。
そんな征四郎の心を知らないうちに癒してくれたのはジムで…。
離れてから大事なものに気づくこともありますよね。
男同士で生きていくのは難しい時代なので余計にその後の2人が気になります。ぜひ、続編をお願いしたい…!
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