「イキガミとドナー 上 ・下」(on BLUEコミックス) 山中ヒコ
カバーデザイン:ウチカワデザイン
あらすじ
「お前の血も肉も全て俺のものだ」戦神と癒し手、魂を預け合う恋。
舞台は未来世界。ある日、平凡な教師の吉野は、国を守る最強戦闘種“イキガミ”の鬼道のドナーだと知らされる。【ドナーの体液は、イキガミの傷を治せる唯一の薬】という衝撃の事実とともに、強制的に鬼道と同居することになった吉野。傍若無人な獣のような鬼道に乱暴に体液を要求されるが、次第にその孤独な素顔があらわとなり――。
「いつかドナーと出会ったら、愛してくれるかもしれない。そう思って生きてきた――。」
オススメ度
★★★★★
3/25に続編スピンオフの『イキガミとドナー 二人のイキガミ 上・下 』が発売になります。
現在コミックシーモアでは3/14までの期間限定で割引き中なのでぜひ未読の方はこの機会に読んでほしい！クーポンがあればさらに割引き対象です。
表紙のイメージからBL要素が薄いかなと予想してしまいがちですが、ちゃんとBLだった❤️エロも結構あります❤️
そして、過酷な運命の中でお互いに惹かれていく2人の関係に萌え、感動…！オススメです。
ストーリー
各国が戦争中の未来の世界。
そんな世界で戦闘機や戦車などの戦闘に強い人間が出現し始め…。各国でその人間を保有している数で軍事力が決まるほど、高い戦闘能力の『モンスター』たち。
日本では『イキガミ』と呼ばれています。
『イキガミ』は空も飛べて、力も強く、物理的にケガをすることはないのですが、『イキガミ』同士での戦闘では傷を負ってしまいます。
最近人気のイキガミの鬼道。戦闘能力がずば抜けて高い。しかもイケメン❤️ファンクラブとかあるww
平凡な中学教師の吉野。そんな吉野がイキガミの鬼道の『ドナー』だと判明して…⁉️
『ドナー』とはイキガミ1人につき1人が存在しないのです。薬などが効かないイキガミの唯一の救済手段。『ドナー』の体液でイキガミの傷は治り、癒される。
ただし、政治的にも重要な存在のイキガミは何よりも優先されるため、イキガミが失明したら目をドナーから移植するなど、内臓や血液までドナーの体はイキガミのためにあるわけで…。
これ、めちゃめちゃ怖いですね…。
軽いケガを治すくらいならいいけど、イキガミが腕や足を失っても問答無用で差し出さないといけないドナー。
人権はないに等しいですね⁉️
そもそもイキガミにも人権はないです。命を懸けて国のために戦うしかない。拒否もできない。
子供の頃にイキガミだと判明した鬼道は、普通の人間関係もよくわかっていないわけで、吉野を道具みたいに扱って大怪我をさせてしまったりします…。
それでも鬼道に惹かれていく吉野の優しさと愛で、人間の心を取り戻していく鬼道…。
懐かない猛獣が懐いたみたいなかわいさがあります🥰萌える…❤️
しかし、そうなると別の問題も…。
吉野が大切な存在になっていくほど、戦闘でケガをするのが怖くなっていく鬼道。
自分がケガをすることが、吉野に負担をかけてしまうわけです。
この設定、めちゃめちゃ深くないです⁉️
★★★
すっごくエロいわけじゃないですけど、ちゃんとエロあり。
吉野に惹かれていく鬼道が、戦闘から帰ってきてすぐに吉野を求めたり…❤️
お互いにいい匂いらしいのと、吉野の体液が蜂蜜なみに甘いらしいのがエロいですね。
いつ死ぬかもわからないイキガミを愛してしまい、未来を想像することのせつなさに泣ける…。
「いくらケガしてきてもいいよ。俺にあげられるものは全部あげる。」
究極の愛じゃないですか！？
そして、イキガミの戦闘能力をより発揮するためのドナーの存在が、逆に戦闘で傷を負うことや死ぬことが怖くなってしまう矛盾！深い！
これ、本来はイキガミとドナーはあまり仲良くならない方がいいですね。
ただ、防衛省イキガミ班の柴田さんは過去にいろいろあったことで鬼道のことを心配してくれているので特別に吉野と引き合わせてくれたんですね。
柴田さんはかなり重要な人物です。そして、柴田さんはイキガミの滝くんと…。あぁ、この2人もめちゃめちゃ好き！
3/25発売のスピンオフのほうでこの2人のお話も読めるようですよ❤️柴田さん受けめちゃくちゃ楽しみ❤️
上下巻なので読み応えあります！魂で繋がったイキガミ鬼道とドナーの吉野に感動しました！
ストーリー重視派の方に特にオススメです❤️
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