「500年の営み」 (Feelコミックス オンブルー)山中ヒコ
あらすじ
「あんまり似てなくてごめんね――好きだよ」 亡くした恋人を追って自殺したはずが250年の冷凍保存の末、未来世界で目覚めた山田寅雄(やまだとらお)。世話係として起動したアンドロイドは優しく親身になってくれるものの、亡くした恋人の”3割減”な残念ロボットで――? いじっぱりな青年が愛を受け入れ希望を求めて歩き出す、痛切な未来ラブストーリー。描き下ろし収録。
オススメ度
★★★★★
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『500年の営み』は2014年の作品ですが、名作です!
ストーリー(ネタばれ少々あり)
ある朝、寅雄はニュースで恋人の光が線路に落ちた人を助けようとして命を落としたことを知り…。
子供の頃から田舎では寅雄の山田家と、光の太田家は仲が悪く、寅雄は父親から光には負けるなと叱られて育てられたけれど…。
寅雄は実は光のことが好きで…。
その後、大人になってゲイバーで再会した2人は、ようやく恋を実らせ…寅雄にとって光はすべてでした。
光を失った寅雄は迷う事なく飛び降り自殺をはかり…。
目が覚めたら、そこにいるのは光…のようで光ではない『アンドロイド』でした。
ヒカルBは光に似せて作られたアンドロイド。そして、寅雄は250年間も冷凍されていたことを知る…。
ヒカルはまったく光とは似ていないし、かなりポンコツ(笑)器用で何でもできる光の3割減なアンドロイド。
初めはヒカルを認めなかった寅雄。でも「とらさん、好きだよ」と寅雄のために不器用ながらリンゴを剥いたり、下手だけど運転をしてくれたりするヒカルにいつしか…。
本物の光と約束していたのに行けなかった尾瀬。「いつか連れて行ってね」そう言うヒカルと初めて夜を共にする寅雄…。
しかし、目覚めると寅雄の前にいたのはヒカルではなく、光にそっくりなヒカルAだった…。
エロ度
★
一度だけ、寅雄とヒカルBが抱き合うシーンがありますが、エロくはありません。
ストーリー上の重要なシーンですが、この作品はエロとかそういうことは一旦置いておきましょう。
まとめ
このストーリーを思いつくのがまずすごい✨
山中ヒコ先生は『イキガミとドナー』が大好きですが、SF要素の原点はこの『500年の営み』にあるのかもしれません。
どちらの作品にも人間にとって、恋とは…。というメッセージがありますね。
綺麗事じゃなかったり、自分勝手だったりするけど、自分の心までは偽れない…。時には自分の命を賭けてしまうほどの愛を、山中ヒコ先生らしい一見淡白な表現だったり絵だったりする作風なのですが、読んでいくとめちゃくちゃ深いし感動が襲ってくる…。
何となくヒカルBとした「いつか尾瀬に行く」という約束。
それが寅雄の生きる希望、前に進む理由になるなんて…。
欲を言えば、最後はちゃんと再会して終わらせてほしかった…。
何となくハッピーエンドではあると思いますけど。そこまできっちり描かないのが逆にいいのかもしれませんけどね。
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